剥がれや浮きなどの劣化を1番抑えてくれる下塗り材はどれ?

外壁塗装は3度塗りが基本です。今回は1番最初に塗る下塗りについてお話します。

下塗り材は大きく分けて、「プライマー」「シーラー」「フィラー」の3つがあります。この3つの違いについて詳しく説明します。

「プライマー」

下地の密着性を高める塗料で、比較的劣化が少ない外壁や他の外壁材と比べて塗膜がはがれやすい金属系の外壁などに使用されます。

シーラー

下地の密着性を高めると同時に下地の吸い込みを抑える性能も持っています。そのため築年数が数十年すぎたお家や木部塗装の下塗りに向いています。

フィラー

他の下塗り材より粘度が高く、厚く塗ることができます。ひび割れしやすいモルタルやひび割れ補修などで使用されます。注意しなければいけないのが、窯業系サイディングには使用してはいけないということです。もし塗装してしまうと、窯業系サイディングからでる熱に下塗りの層が膨れて破れてしまう恐れがあります。

下塗りは塗装の剥がれや浮きなどの劣化を抑えてくれる重要な役割を持っています。しかし、見えないので、手抜き工事されやすいものでもあります。下塗りを省いて塗装するとせっかく綺麗に塗装しても1~3年くらいで劣化症状が発生します。そうならないために見積書の詳細確認を担当者としっかり行うことが大事です。